ブラジル発モダンデザイン|セルジオ・ロドリゲスとリカルド・ファザネロ展
展覧会について

東京・青山にある駐日ブラジル大使館で、2025年4月1日から4月18日まで開催されている「Sergio Rodrigues & Ricardo Fasanello展」。この展覧会では、ブラジルのモダン家具を牽引した2人のデザイナーの作品を通じて、“ブラジリアン・モダニズム”の個性的な魅力に触れることができます。会期中は平日の11:00〜17:00まで公開、入場無料というのも嬉しいポイント。
日本とブラジルの外交関係130周年という節目にあたり、両国の文化の交差点として企画された本展。都会の喧騒から少し離れて、素材や曲線、手仕事のぬくもりを感じてみてはいかがでしょうか。
Ricardo Fasanello(リカルド・ファザネロ)とは?

未来的かつ彫刻的なアプローチで知られるのがリカルド・ファザネロ。彼は1960〜70年代にかけて、樹脂やグラスファイバーといった新素材を使いながら、唯一無二のフォルムを持つ椅子やテーブルをデザインしました。
代表作の「Esfera(エスフェラ)」は、その名の通り“球体”のようなフォルムが特徴的で、まるで宇宙船のコクピットのような存在感。

私は土管の様な「Fardos(ファルドス)」の座り心地が新鮮な体験で好きでした。

Sergio Rodrigues(セルジオ・ロドリゲス)とは?

木の温もりとボリューム感あるデザインで知られるセルジオ・ロドリゲスは、20世紀ブラジルを代表する家具デザイナー。特に1950〜60年代、ブラジル建築界との協働の中で数多くの名作家具を生み出しました。
代表作の「Mole Armchair(モーレ アームチェア)」は、力強い木のフレームとふかふかのクッションが印象的。座るだけで体が包まれるような快適さと、南米らしい大胆な造形が融合した作品です。機能性とアート性が共存する、まさに「使う彫刻」。

会場の様子と印象
展示空間はロドリゲスの温かみある木製家具と、ファザネロの未来的な曲線美が不思議なバランスで共存しています。ほとんどの椅子に座ることができるので、2人のデザインをリアルに体験することが可能です。



個人的な見どころは、セルジオ・ロドリゲスの可愛らしいスケッチ。

まとめ
この展覧会は、2人のデザイナーが生きた時代、ブラジルという風土、そしてモダニズムが生んだ自由な創造力が空間全体に漂っています。
家具は、暮らしを形づくる最も身近なアート。Sergio RodriguesとRicardo Fasanelloの作品に触れることで、インテリアやライフスタイルに対する視点が少し変わるかもしれません。
青山に足を運んで、少しだけ視野を広げてみませんか?
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