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塗装色でバラガンみたいなピンクを探しました。

ある物件でルイス・バラガンの建築に出てくるようなピンクの壁がいいなぁ〜ということになりました。

なったはいいんですが、メキシコの塗料を使う訳にもいかないので日本の一般的な塗装色の中から探す事になりました。

バラガンのピンクってなに?という方は「バラガン邸 ピンク」とかで検索してみて下さい。

メキシコの強い日差しで映えるビビットなピンク壁ではありますが、アクセントととして使う価値アリです。

さっそく色探し。

まず、というかこれが全てですが、色選びです。  通常、塗装屋さんに色を正確に伝える時には、日本塗料工業会(以下、日塗工)の色票番号で伝える事が一般的だと思います。完全にオリジナルの色を作ることも出来るんですが、コストが上がる一方なのでだいたいいつも日塗工から選びます。

色票番号というのは色の品番みたいなもので、例えば白なら「N93の半ツヤでお願いします」とか「今回はN90で」と言った伝え方をします。

実際に 私が希望の色を見つける時は、こちらの色見本帳を使っています。

Barragan-pink-1503-02 ちょっと古いものですがまだまだ使えるので、これで充分。

この中の色チップとバラガン邸の写真を見比べながら、理想のピンクを選びます。バラガンの写真を見るとわりと明るめのピンクですが、今回は他の素材が結構濃いめの色なのでピンクも濃いめの目立つ感じで選びます。

周りの素材の色味との相性も加味しながら、3つカラーを選びました。

色票番号は「E95-50V」「E97-50V」「E99-50X」です。

Barragan-pink-1503-03 どれもピンクなんですが微妙に違います。

次はこの日塗工の色票番号を塗装業者に伝えて、A4くらいの塗装サンプルを作ってもらいました。塗装業者様、いつもありがとうございます。

そして届いた塗装サンプルがこちら。水性塗料で塗ってもらいました。

Barragan-pink-1503-01  どれも素敵に色がでて安心しました。

左から「E95-50V」「E97-50V」「E99-50X」です。

若干の色の違いが写真ではちょっと分かりずらいかもしれません。。。本物を見てても、2メートルほど離れて見たら同じ色に見えました。

E95-50V」は少し紫よりなピンク。直接太陽の当たらない場所だとすると少し妖艶な感じ。これに強い日差しが当たって少し色が抜けるとまさに!という感じ。

続いて「E97-50V」は他の2色と比べて、黄色がかっています。ピンクというガーリーな印象が和らいで、個人的にはこれが一番好きです。ピンクにイエローが入って、ほんのりとオレンジを感じることが出来ました。

最後の「E99-50X」は「E97-50V」の黄色身が少し増えた印象です。

微妙な違いがある3色を比べてみました。。。写真の色味や、天候、照明の具合で色の見え方が全然違うので、伝えるのは難しいです。

それぞれ日なた日影に置いて色を見てみます。

日なたで撮影Barragan-pink-1503-04

日なたでの「E95-50V(左)」なんかかなりバラガンに近いです。

日影で撮影Barragan-pink-1503-01

上の写真と比べると、光の具合でここまで色は変わるのがわかります。

正直この中でしたらどれも良い雰囲気が出せるかもと私は感じました。あとは使うところの雰囲気素材面積照明などを考慮して選んで行けば、素敵に仕上がると思います。あとはツヤの指定がありますが、ツヤ有りツヤ無し、半ツヤなどでも雰囲気は違ってきます。今回のサンプルを見てバラガンっぽさを出すにはツヤ無しがいいと思いました。

色の感じ方は人それぞれなので、これがバラガンのピンクと同じ自信はありませんが、一つの参考として頂けると嬉しいです。

色を決めるのは難しいけど楽しい作業です。

ぜひ皆さんもいろいろ試して下さい。

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